今回は
- 第一印象とは何か
- 第一印象が相手に与える影響とは
- 第一印象を良くする5つのポイント
について考えていきたいと思います。
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第一印象とは
第一印象とは
人や物に触れたとき、最初に受けた感じ
のことです。
第一印象とは言葉の通り、人やものを初めて見た時の最初の印象のことであり、一度だけの感情です。
出会って数秒で決まってしまうと言われており、一度与えた印象は簡単には変えられません。
第一印象で受けたイメージは、その後その人と関わっていくための基本的なスタンスを決めてしまうほど強烈なものであり、第一印象が悪いと、対人関係にも大きな問題が生じます。
逆に第一印象が良ければ、その後の関係性も良好になりやすく、ビジネスや恋愛の場面では最重要とされているくらい大事なものなのです。
人は見た目が9割!メラビアンの法則
「人は見た目が9割」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
これはメラビアンの法則という、アメリカの心理学者 アルバート・メラビアン によって発表された論文のなかにある「コミュニケーションで相手に与える印象には、話の内容よりも、表情や口調の方が強く影響する。その割合は、言語情報(話の内容)が7%、聴覚情報(口調や声のトーン・話すスピードなど)が38%、視覚情報(見た目や表情・動作など)が55%である」という研究結果から言われるようになった言葉なのです。
メラビアンの法則については誤解されていることが多く、普段のコミュニケーションには当てはまらないとされていることもありますので、この法則をそのまま信用してしまうのは少し違いますが、それでも実際に第一印象を意識する上で参考になることは間違いないでしょう。
相手を受け入れる4つの壁
メラビアンの法則から発展していった解釈によると、相手を受け入れるまでには4つの壁があるとされています。
- 第一の壁 【外見】表情・服装・髪形・体型など
- 第二の壁 【態度】姿勢・しぐさ・立ち振る舞いなど
- 第三の壁 【話し方】声の大きさ・言葉遣い・テンポなど
- 第四の壁 【内容】話の内容
それぞれを意識し、改善していくことにより、コミュニケーションも向上することでしょう。
それぞれの具体的な方法については後述しますのでそちらをご覧ください。
第一印象のイメージがその後にも影響?初頭効果
初頭効果とは
- 最初のイメージがその後長期間にわたってその印象を決めつける大きな要因になってしまうこと
です。
簡単に言うと、「一番初めのイメージがそのあともずっとついて回って、何をするにしても最初のイメージを通して見られてしまうこと」ですね。
第一印象は出会ってから数秒で決まってしまうと言われています。最初の数秒で決まってしまう印象が、その後長期間にわたって影響し続けるということは、第一印象はとても重要だということですね。
第一印象として感じたことを証明したくなる?確証バイアス
確証バイアスとは
- 自分の価値観や先入観を証明するために、自分にとって都合のいい情報だけを集めてしまうこと
です。
自分が相手に対して抱いたイメージを確証づけるために、そこに偏った考え方で相手に接したりしてしまいます。
第一印象が良ければ、その相手に対する対応は良いイメージを裏付けするようなものとなります。逆に第一印象が悪ければ、悪いイメージを確認するように接していってしまうのです。
例としては
部屋が散らかっている友人がいる
- ・第一印象「めちゃくちゃ仕事ができそう」→「仕事が忙しくて片づける暇がないのはしょうがないよね」
- ・第一印象「ぜんぜん仕事ができなさそう」→「こんなんだから仕事もできないんだよ」
といった感じですね。
与える第一印象によって、相手はそれに沿うように考え進めてしまうのです。
【状況別】相手が重要視している第一印象の要素
様々な状況の中で、相手が第一印象のどの要素を重要視しているか、それぞれ具体的に考えていきましょう。
ビジネス
初対面の相手の第一印象を決める上で最も重要だと思うものをひとつだけお知らせください。
(選択肢:単一選択:回答者総数:1674)
上の表は第一印象の良さについて最も重要視するのはなにか、という設問に対してのアンケート結果です。中でも注目すべきは「表情」の部分が7割近く重要視されているということです。
目線を合わせて話すかも20%の割合となっており、「笑顔が明るく自然で、感情表現が豊かであり、ちゃんと目を見て話す」ことが第一印象の良い営業マンの条件ということですね。
営業マンの第一印象を悪くする最も大きな要素をお知らせください。
(選択肢:単一選択:回答者総数:1680)
上の表は、職場や家庭、販売店などで初めて対面する営業マンの態度や行動について、あなたが「第一印象が悪い」と感じるものの中で最も重要視する部分のアンケート結果です。
こちらでも約半数が「表情」についてですが、「話し方」や「声のトーン」などの占める割合も【第一印象の良さのアンケート】の中での割合より多くなっており、第一印象の悪さには話し方も影響してくるということがわかりますね。
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10代から50代までの各世代男女100人、合計1000人に聞いた【異性の第一印象で最も気になるポイント】
順位(票数) 第一印象で最も気になるポイント 1位(306票) 目 2位(168票) 表情 3位(95票) 気にしない 4位(94票) 話し方 5位(70票) スタイル
上の表によると、異性に対する第一印象の最も気になるポイントは「目」だということですね。続いて「表情」と来ています。
「目」は全世代で1位、「表情」も全世代で3位以内と、全体の全世代の半数近い人数が「顔」を見て第一印象を決めているということですね。
「目や表情には人間性が出る」といった意見が多いようです。
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上のグラフによると、「第一印象が悪い」と思った割合は男女ともに「清潔感がない」「態度が気になるが」1位2位となっています。
男性は「容姿がタイプではない」が3位に来ているのに対して、女性は3位が「話し方」4位が「匂い」と、男性は容姿を重要視し、女性は男性よりも感覚的なものを重要視するという結果が出ています。
第一印象の分かれ目は「表情」と「目」
先述したデータから分かることは、第一印象の良し悪しを決めるのは「表情」と「目」であるといえます。ビジネスの場面でも、異性と関わる場面でも、悪い第一印象を与えないためにはこの2つに注意しましょう。
第一印象を良くする5つのポイント
さてここで、第一印象をよくする5つのポイントを具体的に見ていきましょう。
- 自然な笑顔で接する
- 相手の目を見て話す
- 身だしなみに気を遣う
- 姿勢を正しく、態度・仕草に気を付ける
- 焦らず、動作はゆっくり
1.自然な笑顔で接する
先述のデータからも分かるように、第一印象を良くするために一番大事なものは表情です。感情表現を豊かにするということは相手にも良い印象を与え、あなたに興味を沸かせます。
そのなかでも最も重要なのは「笑顔」でしょう。さわやかで自然な笑顔を心掛けて接することで、あなたの第一印象はかなりよくなります。
2.相手の目を見て話す
「目は口ほどにものをいう」ということわざにもあるように、「目」が相手に与える印象はとても大きいものです。目を見て性格を判断するという人も多いでしょうし、顔のパーツで一番好みがわかれるのも「目」です。
しかしその大事な「目」も、相手の「目」を見て話す事ができなければ印象がどうこうという問題ではありません。相手の「目」を見て話すことが出来なければ、良い印象を与えることなどできないのです。
しっかり相手の「目」を見て話しましょうね。
3.身だしなみに気を遣う
- びしっと着こなしたスーツ、綺麗に磨かれた靴、整髪料で整えられた髪
- サイズのあってないだぼだぼなスーツ、薄汚れた靴、寝ぐせのついたままの髪
あなたが面接官ならどちらに好印象を持ちますか?
身だしなみというのはその人の人間性を表します。人前に出る大事な場面で、やる気のなさを感じさせるような身だしなみでは人間性を疑われても仕方ありません。
好印象を持ってもらうためにも、「服のサイズ感」「服のシワや汚れ」「靴」「髪型」には最新の注意を払いましょう。
4.姿勢を正しく、態度・仕草に気を付ける
カフェやごはん屋さんで、背筋をピンと伸ばし、顎を引き、礼儀正しく振る舞っている人を見て好印象を持ったことはありませんか?
立ち振る舞いはその人の育ちの良さを表します。猫背で姿勢も悪く、人と接する態度も悪いとなっては、人間性を疑われても仕方がありません。
普段から誰に見られているか分からないような場面でもだらっとせず、しっかり意識していきましょう。そうすることで、いつどんな場面でも自然と好印象な立ち振る舞いをすることができます。
5.焦らず、動作はゆっくり
落ち着いていてゆっくり丁寧に話す人に、人は信頼感や安心感を抱きます。
余裕のある振る舞いは、相手にも余裕を与え、ビジネスにおいても恋愛においても好印象です。
緊張してしまう場面に遭遇したら、まずは深呼吸し落ち着きましょう。そのあと焦らずにゆっくりと喋ることを意識して接することによって、相手のあなたに抱く印象は劇的に良いものとなります。
さいごに
いかがだったでしょうか。
第一印象は、相手とのコミュニケーションを築くにあたってとても大きな影響を及ぼしていることがわかりましたね。
第一印象を良くすることが出来れば、仕事もプライベートも充実することでしょう。
コミュニケーションが苦手だと思う人は、まずこの第一印象を良くするということにこだわってみると、周りのあなたを見る目も変わってくるかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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